初出は2011モデル。
Mavicの技術というよりは、
どこかのアルミ硬化技術をMavicが独占使用していたという話で、
Campagnoloも最近MILLE(FULCRUM名義だとNITE)という
黒色硬化リムを出してきた。
その正体はプラズマ電解酸化皮膜(PEO)処理だと思われ。
これはCosmic Carbon SLE(2012)。
洗濯板模様がExalith独自。
消しゴムのようにブレーキシューパッドを削るが、
制動能力は圧倒的で、
雨が降っていても降っていなくても驚くぐらい効く。
セラミックやハードアルマイト(CD)なんて相手にならないほど。
音鳴りとシュー浪費さえなんとかなれば、
アルミリムでExalith以外を買う理由が見当たらない。
なおSHAMAL MILLEは使ったことがないのでわからない。
リム幅(外-外)は18.91mm。
ニップル穴があるので、
リムテープ必須。
Exalith 2は2014モデルから。
これはKsyrium 125。
((((だった洗濯板模様がだいぶ直線気味に。
よく見ると凸凹模様の目が細かい。
シューを削る能力は大分低くなった。
その割には制動能力は落ちていないので、
正常進化と言えるかもしれない。
ISM4Dなる加工で、
ISM3Dまでの切削加工がなくなった。
リム幅(外-外)は19.59mm。
剛性を上げるためか、空気抵抗を下げるためか、
25Cに対応するためかよくわからないが少し幅広に。
ニップル穴がないのでリムテープ不要。
シューは専用が必要だと書かれているが…
右が純正Exalithシュー(ペアで約3000円:当時の国内販売価格)
左がSwissStop Race Pro(2ペアで約3300円:当時の国内販売価格)
どっちも同じ緑色。
どう見ても素材一緒。
表面のパターンが違うだけ。
ところがMavicの正規代理店であるアメアスポーツジャパンは、
「同じものではない。」
「純正以外を使ったら保証しない。」
「純正じゃないシューだとリムの寿命縮む。」
との厳しいお達し。
確かに厚さは違う様子。
こっちが純正Exalithシュー(カンパ用)
これはRACE PRO。
答えはSwissStopの公式HPの中に。
シューの材料はどちらも同じ「GHPII」でOEMと明記。
リムの接地面が独自かといえばそうでもない。
RACE PROの前モデルRace2000と同じパターンの使い回し。
同じ金型で同じ素材だと高く売る理由がなくなるので、
わざわざ旧型の金型を使ったのだと思われ。
純正Exalith2(ペアで約3400円:現在の国内販売価格)
Exalith2になって黒くなりましたね。
厚さやパターンはRACE PROもExalith2も一緒。
金型も諦めて同じものにしたらしく、
RaceProの刻印がある。
どう見てもORIGINAL BLACKです。
どうもありがとうございました。
GHPIIを採用したら削れる削れるとクレームが煩いので、
堅くて(効きが悪い。)安いORIGINAL BLACKにしたと思われ。
堅いシューだとリムの寿命縮むんじゃなかったけ?
価格と性能はGHPII>ORIGINAL BLACKなのに、
値段は高くなる(為替を考えると微増かもしれない。)という、
鬼のような所行。
まあSwissStopのRACE PRO(GHPII)を買い込んであるので、
当分Mavicやアメアスポーツジャパンを儲けさせることはないけど。
整理すると,
Race2000(GHP:2009でディスコン)
RACE PRO(GHPII:2010~)
初代Exalithシュー(GHPII:金型Race2000流用:2012~)
Exalith2シュー(ORIGINAL BLACK:金型RACE PRO流用:2014~)
値段は下に行けば行くほど高い。
因みにシマノ互換はFlash Proだが、
やっていることは一緒。
自己責任だけど、
どう考えても買うべきなのはSwissStopのRACE PRO(=Flash Pro:GHPII)。
なお、Mavicがきちんと計算してRACE PRO(ORIGINAL BLACK)を採用したなら、
Exalith2リムにRACE PRO(GHPII)を使うと効き過ぎることになるので、
そこらへんのことは十分に注意されたい。
RACE PRO(ORIGINAL BLACK)はかなり安いので、
更に財布に優しいですね。